カプコンによる「お仕事×算数・数学 授業」
株式会社カプコン(以下、カプコン)とNPO法人企業教育研究会が協力して行っている出前授業「カプコン お仕事×算数・数学 授業」が2013年3月9日、東京都北区立豊川小学校の6年生を対象に行われた。
同授業は、ゲーム制作に使われる算数や数学の知識を、独自の教材でカプコンの社員から具体的に説明することによって、キャリア教育の支援と共に算数・数学への興味関心を高めることをねらいとする内容となっている。
入社試験にチャレンジ!
授業の導入では、カプコンの社員から同社が世に送り出してきたゲームの歴史を紹介する映像が紹介された。子どもたちからは「これ知ってる!」という声があがるなどはしゃぐ様子も見られたが、映像視聴後、「今日はお仕事で使われる算数・数学を学び、3問の入社試験に挑戦してもらいます」と伝えられると、次第に緊張感を高めていった。
入社試験1問目では、カプコンの社名の由来を問うクイズを出題。普段何気なく耳にする社名にも、意味が込められていることが説明された。2問目は、ゲーム会社の職種とよく使用される仕事道具とを結びつける線引き問題を出題。電卓のような日常的な道具からペンタブレットのような専門道具まで、仕事ではさまざまなものが使われている事が紹介された。
社員から出題された問題に挑戦!
入社試験3問目は、サウンドクリエイターから「決められた距離のコースを車が一定の速度で走っているときに、どれくらいの長さでBGMを流せばよいか」という速さに関する問題が出題された。ゲーム会社では実際に算数を使って仕事をしていることを実感してもらうと共に、子どもたちにゲーム制作の一部を体感できるような時間となった。
授業の最後には、社員から子どもたちへ「算数・数学など、学校で学んでいることがさまざまな業種で活かされている。今の生活を一所懸命送ってほしい」とエールが送られた。子どもたちからは「今まで知らなかった仕事をたくさん知ることができた」などの感想があがった。
また授業後には、更に理解を深めるため「お仕事×算数・数学 図鑑」が子どもたちへ配布された。授業で取り組んだ社員の仕事がより詳しく説明されており、仕事に関連した算数・数学の問題が社員からミッションとして出題され、ゲーム感覚で取り組める。
出張授業は2013年4月より小中学校併せて年間10校以上で展開予定。費用は無料。
この授業に関する問い合わせは、株式会社カプコン広報IR室(電話・06・6920・3623)まで。