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教育ルネサンス ことばの教室

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読売新聞東京本社による授業

 「質問がたくさん続いていてすごい!」「メモをとるのがすごく早い!」

言語技術を伸ばす

 千葉・旭市富浦小学校5年生での授業の様子だ。この授業は、読売新聞東京本社がNPO法人企業教育研究会と協力して実施する「教育ルネサンスことばの教室」の一環として行われたもの。この「教育ルネサンスことばの教室」は、子どもたちの言語技術を伸ばすことを目的として、読売新聞の記者が学校を訪れ、インタビューや記事づくりなどの授業を行っている。今回はそのインタビューの授業の様子を取材した。

新聞記者がプロの技を披露

 授業では、同社の岡部匡志氏が講師となり、NPOのスタッフとともにインタビューのコツやメモのとり方を紹介。さらに、岡部氏が担任の先生を相手にインタビューの実演を行った。「どうして教員を目指そうと思ったのですか?」「お仕事の苦労は?」など鋭い質問をする岡部氏に児童からは驚きの声があがった。
 さらに、岡部氏のメモ帳が投影機でスクリーンに映写されると「メモをとるのがすごく早い」「大事なところだけ書いている」など、プロの技に驚いた様子だった。

写真

保護者を相手にインタビュー

 授業の後半では、保護者や地域の大人を「取材対象者」として招き、児童がインタビューを実践。1人2分間ずつ保護者の仕事の様子についてインタビューを行った。児童は「このお仕事は何年前からやっているのですか?なぜずっと続けられるのですか?」「毎日何時までお仕事をしているのですか?朝は早いですか?」など鋭い質問を重ね、仕事に関するたくさんの情報を聞き出した。
 授業を終えた児童は「緊張したけれど、たくさん情報が聞き出せてよかった」「岡部さんのアドバイス通り聞いたら、たくさんインタビューできた」と話した。また、インタビューを受けた保護者からも「答えるのは緊張したけれど、自分の仕事の様子がうまく伝わってホッとした」などの感想が出された。

全国で実施校を募集

 「教育ルネサンスことばの教室」は、「インタビューをしよう!」「記事を書こう!」「見出しをつけよう!」という「基本プログラム」のほか、学校のオリジナル性を重視した「発展プログラム」などをHP上で募集し、実施している。本年度は、全国15校程度で実施する予定。
 問い合わせ、応募に関する情報は企業教育研究会のHP(http://ace-npo.org/)へ。応募の締め切りは5月末日。

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