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携帯電話の利用モラル自らが「考える」授業

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「考えよう、ケータイ」情報モラル授業プログラム

 NPO法人企業教育研究会とソフトバンクモバイル株式会社が連携して開発した教材「考えよう、ケータイ」を用いた授業が千葉県内の中学校で実施された。

メールについて考えよう

 メールとその依存性について考える「人間関係編」の授業では、最初にDVDに収録されたビデオ映像を視聴。映像は携帯電話を持った主人公が、メールの「すぐに届く」という利点を「すぐに返事が来る」と思い込む。しかし、メールの返事がなかなか来ないことに苛立ち、四六時中携帯電話を手放せなくなる、という短いストーリー。
 映像を見た後は、主人公の行動の問題点をグループで話し合う。「夜遅くまでメールをしている」「携帯電話が生活の中心になっている」「勉強がおろそかになっている」など、さまざまな意見が活発に交わされた。

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依存している主人公にアドバイスをしよう

 グループ内で出された意見を全体に発表して共有し、次に主人公がメールに依存しないために、「携帯電話の利用をやめさせる」「没収する」といった方法ではなく、適切に利用するためのアドバイスを考える。「メールする時間を決める」「利用回数を制限する」などの物理的な方法だけでなく、「メールは大切な用件だけにする」「相手の都合を考える」などの、付き合い方に関する意見も出された。
 最後に、メールの仕組みとトラブルについて解説。携帯事業者は迷惑メールや成りすましメールなどの対策はできるが、メール依存などは使う個人が意識しないと防ぐことはできないことを知った。
 「主人公のようなメール依存にはなりたくない。気をつけたい」「今後携帯電話を持つことになりそうだから危険なことが分かってよかった」生徒の感想だ。主人公へのアドバイスを通じて、自らの携帯電話の利用状況を考えることができる時間となった。

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