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プロサッカー選手と学ぶ算数

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清水エスパルスとの連携授業

 12月1日、静岡市立大里東小学校(校長・大池俊彦)で、プロサッカーチーム清水エスパルスと連携した算数の授業(6年生)が行われた。
 授業者は、静岡大学教育学部4年生の小川まゆさん。清水エスパルスの鍋田亜人夢(なべたあとむ)選手が特別ゲストとして参加し、授業の冒頭では華麗なリフティングを披露した。

サッカー選手と算数?

 「今日は、鍋田選手と一緒に算数の勉強をします。まずはクラスの代表者2名に、鍋田選手と一緒に50メートルを走ってもらいます」
 小川さんのスタートの合図で、鍋田選手と一緒に50メートルを走る子どもたち。鍋田選手は小川さんの合図でスタートすると,鍋田選手は,クラスの代表者に1秒以上の差をつけてゴールした。子どもたちからは、鍋田選手の走るはやさに驚きの声があがった。

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サッカー選手の「走るはやさ」を計算しよう

 「では、クラスの代表者が鍋田選手と同時に50メートル走でゴールするためには、何メートルのハンデをもらえばよいか考えてみましょう」
 小川さんに算数の問題を問いかけられると、子どもたちはすでに学習した「はやさ・時間・距離」を求める式を用いて、鍋田選手の走るはやさと、クラス代表者の走るはやさを考えた。鍋田選手も加わって計算した結果、クラスの代表者2名が、それぞれ10.6メートルと10.4メートルのハンデをもらうことになり、再度、鍋田選手と一緒に走ってみると、見事、3名同時にゴール。子どもたちからは大きな歓声があがった。

サッカー選手のキャリアを紹介

 授業の最後には、ボールの支配率や選手の体脂肪率など、サッカーで使われるさまざまな算数も紹介。さらに、静岡市出身の鍋田選手が子どもの頃の様子や、仕事のやりがい、苦労などを話した。
 授業を受けた子どもたちは「ハンデを出すためにはもっと難しい式が必要だと思ったけど、今まで習ったことを使ったら簡単にできたのでうれしかったです。計算で、同時にゴールすることができるからすごいと思いました」「学年でトップの2人と10メートルのハンデがあってやっと同着というのは、サッカー選手はすごいと思いました」と感想を語った。
 また、授業者の小川さんは「子どもたちが習っている算数が、社会でこんな風に使えることを知り、算数に興味を持ってもらえたと思う。今後は、算数はもちろん、地域のプロサッカーチームにも興味を持ってもらうきっかけになってくれるよう、地域で授業を続けたい」と意気込みを語った。

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