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「好きなこと」を仕事にしよう

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千葉ロッテマリーンズによる連携授業

 「野球は、選手だけでなく、それを裏から支える人がいることで成り立つんだと思った」「僕にはまだ夢がないけれど、今日の話を聞いたことで将来夢ができるかも」

「好きなこと」を仕事にする生き方

 千葉県内の中学校でのキャリア教育の授業の様子だ。この授業はNPO法人企業教育研究会が企画し、(株)千葉ロッテマリーンズの協力の下、行われた。同社事業部の荒木重雄さんが講師として教室を訪れ、「好きなことを仕事にする」というテーマで授業を行った。

企画広報の仕事を知ろう

 授業の前半では、講師が事業部の企画広報の仕事について、講師のかかわったポスターや球場・事務所を取材し作成した教材ビデオを使って解説。ポスターには選手の顔がはっきり写った写真を使って親しみを持ってもらえるようにする、どんなファンにも楽しんでもらえるよう多様なイベントを行う、どの企画の裏にも入念な会議がある、などエピソードを交えて紹介した。

楽しい企画を考えよう

 授業の後半では、生徒たちが講師と一緒に、より多くの人に野球を楽しんでもらえる企画を考えた。生徒からは、選手と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをするイベントはどうか、入場券が当たるくじ付きガムをつくったら良いのでは、などの意見が次々と飛び出した。
 生徒の発表に対して講師は、「お客さんが増えればイベントが盛り上がり、選手への応援が増す。すると選手の励みになってチームはどんどん強くなる。チームが強くなればさらにお客さんが増え、もっとイベントが盛り上がる・・・。このサイクルが大事」と、選手・関係者だけでなくファンをも巻き込んだ、企画広報の仕事の重要さ、ダイナミックな魅力を強調した。

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「好きなこと」をあきらめないで

 授業の最後には、講師が生徒たちに熱いメッセージを送った。「小さい頃からずっと、プロ野球選手になりたかったが、叶わなかった。それでも『野球が好き』という思いを捨てなかったから今、野球に携わる仕事をしている。夢をあきらめないで。もし夢が叶わなくても、別の形で『好きなこと』を仕事にできないか探し続けて。『好きなこと』を仕事にする方法はきっとたくさんある」。

 授業をコーディネートした同法人の谷山大三郎さんは、「この授業をきっかけに、生徒が自分の好きなことを見つめ直し、将来やりたい仕事を見つけていってくれたら」と想いを語った。

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