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ビッグデータの活用を学ぶ授業プログラム

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学習デジタル教材コンクールで奨励賞を受賞

 NPO法人企業教育研究会(以下、ACE)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)と連携した出張授業「数学が分かると未来が見える!? ―社会の中のデータ活用―」を実施している。
 社会の変化を前提とした学校教育における数学の教育内容拡充と、未来のデータサイエンティストを育成するキャリア教育を推進するために開発されたこの授業は、平成27年度も関東地区の中学校を対象に、実施校を募集中だ。
 この授業で使用する教材「ビッグデータの活用を学ぶ中学生対象授業プログラム」が、公益財団法人学習ソフトウェア情報研究センターが開催した第31回学習デジタル教材コンクールで奨励賞を受賞した。

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データから投票動向を予測

 授業のテーマは「データの活用」だ。製品の開発や街づくり、選挙結果や気象変動の予測など、社会・経済の問題解決において情報(データ)が活用されていることや、「ビッグデータ」と呼ばれる膨大で多様なデータを処理・分析する仕事について紹介する内容となっている。出張授業では、ACEのスタッフと、日本IBMの社員が学校を訪問する。
 データを分析する演習の中で、デジタル教材が活用される。未来における架空の学校で開催される生徒会選挙を題材にしたものだ。生徒会長に立候補した3名の生徒が、アニメーションで登場。短時間で演習の設定を理解するために、まるでゲームをプレイしているような世界観が演出されている。
 生徒は、この学園の新聞部の部員となって授業に参加。選挙結果を予測する新聞記事を書くために、その根拠となるデータを分析するミッションに挑戦する。日本IBMの社員は新聞部の「顧問」としてデータの分析方法を解説。生徒にアドバイスを送る。授業の最後には、世の中ではどのような場面でデータが活用されているか、日本IBMが取り組んでいる事例の紹介や、データ分析をする仕事についての解説を行う。

出張授業の実施校を募集

 今年度はこれまでに、東京都内の中学校で授業を実施している。出張授業に関する費用は無料。授業の指導案はACEのWebサイトで公開中。(URL=http://ace-npo.org/info/ibm/)授業の申込みや、教材の内容に関する問い合わせはACEの事務局(電話=043・308・7229)まで。

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