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早寝早起き授業プログラム

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どうすれば快眠できるのだろうか?

 2010年12月千葉県富里市内の小学校にて「どうすれば快眠できるのだろうか?」という授業が実施された。昨今、ケータイやゲーム等の普及により、睡眠不足、乱れた生活習慣に陥っている若者が少なくない現状にあり、このことが集中力や記憶力などの学習能力や感情のコントロール機能の低下を招く原因になったり、時として精神疾患に陥ったりする場合がある。
 こうしたことから、子ども自身に睡眠の重要性を理解してもらうために早寝早起き授業プログラムを実施。以下紹介する授業はその5時間目である。子どもたちはこれまで「ヒトはなぜ眠くなるのか?」「夜なのに眠くならないことがあるのはなぜか?」「睡眠不足になるとどんな悪影響があるのか?」ということについて学習してきている。
 本授業では、子どもたちはゲスト講師のフランスベッド株式会社の田中さんの解説を通して快眠の方法について学習した。

快眠と体温の関係とは?

 子どもたちは、メラトニンというホルモンが睡眠と関係していることを学んでおり、それをもとにどのようにすればメラトニンが出やすくなり、快眠できるかを話し合った。
 その後、田中さんからメラトニンだけでなく体温も快眠に関係していることを解説してもらう。一般に人は1日の体温差が大きいほど深い睡眠が得られ、体温が下がる時に人は眠くなる。その為、日中の生活のなかで体温が上がるような活動をすることが快眠につながる。日中の運動や眠る前の入浴(38℃~40℃)はこの体温の温度差を作ってくれる。夜眠る前には体温が自然に下がり、この体温の差が快眠につながるというものである。

睡眠時の体温調節はどうなっているの?

 マットレスの側面には小さな穴が空いている。これは寝ている間にかいた汗を外に出す役割をしている。人は寝ている間に汗をかき、体温を下げる。その汗をかいたままだと心地悪く、体温も下がりにくいことからマットレスの通気性に配慮した寝具の開発をしている。本授業ではこのような寝具の工夫を、マットレスの実物を見ながら紹介。子どもたちに快眠と寝具選びの関係性も伝えている。

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子どもの感想

 授業後の子どもたちは、望ましい睡眠をとるためにすべきこととして、「朝昼夜、3食しっかり食べて、運動をして、メラトニンが出やすくする」「いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにする」「自分に合ったマクラ・ベッドを使う」などを挙げている。適切な寝具を選ぶことの重要性も感じていることがうかがえる。

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