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液晶テレビの秘密を探ろう!

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ソニー株式会社「理科教育支援プログラム」

 「日本のものづくり技術への興味・関心(理科)」と「働くことへの興味・関心(キャリア教育)」を高めることを目標とした、出張授業プログラムが好評だ。
 この「理科教育支援プログラム」はソニー株式会社(以下、ソニー)とNPO法人企業教育研究会(以下、企業教育研究会)が中学校・高校を対象に授業を実施している。

偏光板を用いた実験で液晶テレビの仕組みを学習

 授業の最初に、液晶テレビの中に偏光板や液晶、カラーフィルターが入っていることを紹介。偏光板の仕組みについては、生徒一人ひとりに偏光板を配布し、その秘密を探らせる。光の通り方の秘密に気がついた生徒からは、「すごい!どうして?」と驚きの声が挙がった。偏光板の仕組みは、中学校理科で習う光の学習の復習をしながら解説する。
 さらに、液晶の仕組みやカラーフィルターについて、ソニーの技術者が解説。カラーフィルターについては、実際にテレビの液晶画面をルーペでのぞき、赤・青・緑の3色を確認。画面の中に、光の3原色が細かく用いられていることを理解することができる。

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技術者の仕事や人生を学ぶ

 授業の最後には、ゲスト講師が自らの仕事内容と人生を紹介。技術者の仕事内容や、なぜ技術者になったのかといった仕事の話から、好きなことや過去にのめりこんで取り組んだことの話しなどに交えて、生徒にメッセージを送る。
 授業を受けた生徒は「実際にフィルターなどを使ってみて体感できてよく分かりました。液晶テレビの液晶は、自分が予想していたのと違って、液体と固体の中間の物質だという話を聞いて、驚くことばかりでした。少し難しいところもあったけれど、もっと理科の勉強をしてしっかり理解できたらいいなと思いました」と、理科の時間に学習する内容が、身近な製品とつながっていることを実感した。

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