学校・保護者・企業を結ぶポータルサイト「学校ネット」

ロボットづくりに挑戦!

20060327_01

ベストテクノロジーによる出前授業

 「あっ、動いた!」「手だけじゃなく、足も動かそう!」と自分たちが製作したロボットを動かす生徒たち。

ロボットをつくってみよう

 千葉・富里市立富里北中学校2年生での授業の様子だ。この授業は、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の一環として、NPO法人企業教育研究会が企画し、(株)ベストテクノロジーの協力の下、行われた。授業では同社の上光隆義さんが講師となり、ロボットを動かすモーターの仕組みについて説明しながら、生徒自らがロボットを製作。さらにPCを使いロボットを動かす体験も行った。

写真

ロボットを組み立てよう

 授業では、同社の人型ロボット「バイオロイド」を使い、班ごとに1台のロボットを製作した。生徒たちはドライバーを使いながら足、腕、頭と組み立てていく。足、腕にある4つのモーターと頭の部分にあるセンサーの取り付けに気を配りながら製作する生徒たち。3時間の授業でロボットの製作が完成した。
 製作後は、PCとロボットをつなぎロボットを動かしていく。上光さんの指示のもと、生徒たちはロボットの上体を反らせ「イナバウアー」のような動きを覚えさせたり、手をコミカルに動かす「パラパラ」のような動きを覚えさせたりと工夫していた。生徒は、約30分間で自らが考えた十数パターンの動かし方を実行していた。

 授業の最後では、講師の上光さんが2足歩行をするロボットを実演。ロボットが歩き出すと、生徒からは「おー!!」という歓声が上がった。上光さんは「今回、皆さんに行ってもらったのは一部の機能です。さまざまなプログラムを使えばこのロボットを使っていろいろなことができますので、ぜひ挑戦してみてください。また、今回は皆さんはロボットを使う立場でしたが、今後はこのロボットを使って何ができるかを考えることにも挑戦してください」と生徒にメッセージを送った。
 授業を受けた生徒は「普段できない体験だったのですごく面白かった。今後、ロボットがどんなふうに使われていくのか考えていきたい」「自分でつくったロボットが動いて驚いた。もっと動かしたかった」と感想を話した。
 また、授業をコーディネートした同法人の塩田真吾さんは「実際に子どもたちがロボットを製作して動かしてみることで、興味・関心だけでなく理解も深まったと思う。今後は、これらのロボットをつくる人々の仕事にも興味を持ってもらえれば」と話した。

関連記事

ページ上部へ戻る