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出版社の仕事は「紙」だけじゃない!

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桐原書店、アスクと連携したキャリア教育

 「全教科の教科書が1台に入っている機械があれば荷物にならないし忘れ物がない」「通学中に聞いている音楽プレーヤーを使って学習が進められれば効率的」―
 千葉県立柏の葉高校での授業で高校生が考えたアイディアだ。この授業は、進路選択をテーマにした総合的な学習の時間の一環として実施された。出版社の仕事について紹介するこの授業は、ゲストに株式会社桐原書店の白戸治久さんと株式会社アスクの南陽子さんを迎え、NPO法人企業教育研究会が授業の進行を行った。

出版物も時代によって変わる

 授業は、桐原書店が発行している高校生向け英語テキストを約20年前と現在のものを比較して、違いを探すところからスタート。白黒で、全て文章が同じ体裁になっている20年前のテキストに比べて、現在は全てカラー印刷になっており、文章のテーマに合わせて体裁を変え、デザインが工夫されていることや、文字が大きくなっていること、CDが付いていることなどの違いを見つけた。「時代によって出版物も変化している」というゲストの説明を聞きながら、出版の仕事を理解。その後、テキストが出来上がるまでの出版社の仕事の流れについて解説を受けた。

出版社がゲームを制作?

 出版社が紙媒体を飛び出してさまざまなメディアを使うようになった現状を知った上で、次の展開に移行。
 今度は、出版社の最新の事業として、12月4日に発売される桐原書店とアスクが共同制作したニンテンドーDS用学習ソフト「桐原書店監修 大學生力検定DS」を紹介。学校と生徒の学習環境が変わったことや、相互方向性が求められるようになったことなどから、出版社としてニンテンドーDSで学習ソフトを開発することになった背景を知った。

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新しいコンテンツを考えよう!

 最後に、出版社がさまざまな媒体での新しい企画の考えるとしたらどんなものがあるか、生徒が考える企画にゲストがコメント。冒頭のアイディアの他にも様々な企画が飛び出し、出版社の新しい事業の一部を体験する授業となった。
 生徒にも身近なテキストやニンテンドーDSのソフトを題材に、一つの業界であっても時代によって仕事の内容や媒体が変化することを感じることができる実践となった。

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