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教育ルネサンス ことばの授業 指導者向けDVDが完成

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読売新聞社による教育ルネサンス ことばの授業 全国の小中学校に無料配布

 子どもたちのコミュニケーション能力を育てるため、NPO法人企業教育研究会と読売新聞社は2005年度から、全国の小学校から大学までさまざまな教育機関を対象に出前授業「教育ルネサンス ことばの授業」を行っている。
 両社はこのほど、全国の小中学校の先生が自分のクラスでこの授業を進めることができるよう、DVD教材を作成した。授業の進め方を説明した小冊子と合わせ、全国の小中学校に無料配布を始めた。

 「教育ルネサンス ことばの授業」は、以下の3つの授業からなる。
 (1)メモを取りながら、相手の話を上手に聞き出す「インタビューをしよう」
 (2)起きた事実を正確に伝える文章を書く「記事を書こう」
 (3)大切なことを読み取り、短い言葉で正確に相手に伝える「見出しをつけよう」

 読売新聞の記者とNPOのスタッフが全国の学校に出かけ、2007年度までの3年間授業を行なった学校は約70校。記者が、インタビューや記事作成の様子を生で見せるほか、子どもたちに実際にこうした体験をさせる。「話す」「聞く」「書く」という基本的なコミュニケーション能力の向上に効果があることから、国語や社会のほか、校外学習の事前準備として出前授業を活用する学校が相次いだ。

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DVDは詳しい解説付き

 DVDには、インタビューのコツや記事作成のコツ、見出しを付けるコツを紹介する映像のほか、子どもたちが記事を書いたり、見出しをつけたりする際に使う「課題映像」がついている。
 また、新聞ができるまでの過程を解説した「新聞ができるまで」、実際の新聞記者がインタビューをしている様子を収めた「記者のインタビュー」、新聞記事に見出しをつける様子を紹介する「編成部の仕事」といった、新聞記者の仕事を深く知ることができる教材もあり、キャリア教育の観点からも活用できる内容になっている。

教室ですぐに使える教材も

 小冊子には、指導案や解説だけでなく、コピーをすれば子どもたちにすぐに配布できるよう工夫した教材もついている。インタビューの授業で使用する「プロフィールカード」や記者が取った「メモ見本」のほか、見出しをつける練習用の記事もある。
 これらの教材を十分に使用して(1)映像を見せながら指導(2)児童生徒がまねしながら体験(3)成果を確認という手順で進行すれば、2時間の授業を展開することができるように構成されている。
 本教材の内容・申し込みについての問い合わせは、電話:043・308・7229

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