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太陽光発電を実際に体験

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シャープの出前授業「ソーラーアカデミー」

 「今回は、皆さんに実際に太陽光発電を体験してもらいます」。自分たちでつくった太陽電池で、モーターなどを動かす子どもたち。「太陽の光でこんなに発電できるなんてすごい!」

シャープのソーラーアカデミー

 千葉・市川市立福栄中学校の理科を選択する2年生21人を対象とした「環境と太陽光発電」の授業の模様だ。
 この授業は、シャープが「企業の社会的責任活動」の一環としてスタートさせた「ソーラーアカデミー」の出張授業として実施された。実際に授業を行うのは、「ソーラーアカデミー」を担当する星加文彦さんら企業人。専門的な知識を分かりやすく生徒に紹介していく。
 「ソーラーアカデミー」は、太陽電池のトップメーカーであるシャープが、地球環境問題への意識向上とクリーンエネルギー(特にその代表としての太陽光発電)の素晴らしさを伝えることを狙いとして、平成16年10月にスタートさせた。小学校や中学校だけでなく高校でも出張授業を行っている。

太陽光発電を体験

 授業は今回は、4回シリーズで展開され、(1)エネルギー問題や太陽電池の仕組みを学ぶ「環境と太陽光発電」、(2)太陽電池を生徒がつくる「太陽電池製作」、(3)製作した太陽電池でモーターを動かす「太陽光発電の体験」、(4)シャープ幕張ビル内にあるハイテクノロジーホールを見学する「先端技術の見学」といった内容。特に(3)の太陽光発電の体験では、自分たちが製作した太陽電池で実験を行ったので、生徒からは「自分でつくった太陽電池でモーターが動いたので驚いた」「太陽電池を身近で体験できてびっくりした」と驚きの声があがった。
 また、同校の川又和也教諭も「実際に触れることで太陽光発電に興味を持てたと思う。専門的な知識も、図や写真などを使ったので分かりやすかった。先端技術に触れることで、開発者にあこがれる子どもがでれば」と同校で初めての取り組みを評価した。

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きっかけは教師からのSOS

 「ソーラーアカデミー」のきっかけとなったのが、太陽光発電を設置した小学校の教師からのSOS。「太陽電池について質問されても、解説できないと相談を受けました。そこで、手探りの状態でしたが授業を行ったところ、子どもは目を輝かせて熱心に話を聞いてくれ、先生方にも大変喜んでいただきました」と星加さんは語る。今後は、継続的な授業実施や授業支援、さらに、近隣の学校にはシャープ東京支社(幕張ビル)内にあるハイテクホールへの受け入れも積極的に行っていくという。

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