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企業の力を生かした授業づくりの輪、西へ

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第2回関西授業づくり研究会

 12月11日午後、大阪市内で「関西授業づくり研究会」が開催された。会場は株式会社内田洋行の協力を得て、同社内にある「大阪ユビキタス協創広場CANVAS」で行われた。関西地区の教職員や大学生を中心に約50名が参加。NPO法人企業教育研究会(以下、ACE)が企業や研究者をゲストに招いて千葉県内で実施する定例研究会を、関西地区で今年8月に初開催。2回目となる今回は、ACEが読売新聞東京本社と連携して全国の学校で出張授業を行う「教育ルネサンス ことばの授業」の模擬授業を実施した。

インタビューのコツをプロの記者が実演

 研究会前半の模擬授業では、読売新聞東京本社の徳毛貴文記者が千葉大学教育学部3年の高野遥さんと一緒に、普段行っている出張授業の内容を再現。新聞記者の仕事内容を紹介した後、参加者の代表者を相手にインタビューする実演を行った。実物投影機でメモを取る手元を映しながら、事実を正確に聞き取っていく様子に、参加者の目はくぎ付けとなる。さらに今回は特別版として、徳毛記者がインタビューした内容を10分足らずの時間で原稿用紙1枚分の記事に書きあげた。記者が日常の仕事で発揮しているスキルがそのまま言語能力を高める教材となっていることに、驚きの声が上がった。
 その後は、参加者がインタビューに挑戦。通常の授業ではインタビューした内容を模造紙に短文でまとめるが、今回は参加者も記者と同じように短い記事を原稿用紙に書く事となった。参加者同士でペアを組み、相手の仕事についてインタビューを行った後、黙々と原稿用紙に書き込む。最後に何名かの記事の内容を発表。記者がその場で赤ペンを使って解説、評価を行った。

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関西地区で定例開催へ

 模擬授業終了後に行われた質疑応答の時間では「どのような教科、単元の中でこの出張授業を導入したらいいか」「低学年の児童にはどのように作文指導をしたらいいか」といった授業内容や活用方法に関する質問の他に「授業をやってみようと思ったら、実施に向けてどのように学校内で了承を得たらいいか」という具体的な相談も寄せられた。
 最後に、今後も関西地区で定期的に研究会を行っていくことが発表され、盛会のうちに終了した。

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