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快適な家づくりについて学ぼう!

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地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト(7)

 「家の構造やバリアフリーなどがよく分かりました」、「家のいろいろな仕組みや、子どもからお年寄り・障害のある人でも快適に住むことができる工夫というのがよく分かりました」

家庭科「快適な住まい」

 千葉県木更津市内の小学校6年生での授業の様子だ。この授業は、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」の一環として、NPO法人企業教育研究会が企画し、積水ハウス(株)の協力の下、行われた。授業内容は家庭科の「快適な住まい」。今回は、単元の導入の授業である「快適な家づくりについて学ぼう!」を取材した。

快適な家づくりについて学ぼう!

 初回の授業では、同社の半澤康男さんが学校を訪れ、「快適な家づくり」について具体例を交えて紹介を行った。例えば、「照明による印象の違い」については、蛍光灯は青色が映え、白熱灯は赤色が映えるということを実物を用いて紹介した。子どもたちからは驚きの声が上がった。
 また、授業の後半では、数枚の写真を見せながら家づくりの工夫を説明。バリアフリーやユニバーサルデザインについても紹介を行った。さらに、講師がこれまでに携わった実際の住まいに関する悩みを紹介し、子どもたちと一緒に改善方法を考えた。「洗濯物が多くて干したりたたむのが大変、衣類が散らかって困っている」という悩みには、子どもたちも多くのアイデアを発表し、講師と話し合いを行った。

写真

講師の転機グラフを見てみよう

 授業の最後には、講師のこれまでの人生の転機をグラフ(人生転機グラフ)にして紹介。仕事のきっかけや、これまでの仕事の苦労ややりがいなどを説明した。
 授業を終えた子どもたちは、「授業を受けて建築士ってすごいなと思いました。私は将来イラストレーターになりたいのですが、この授業を受けて、建築士もいいなと思いました」、「半澤さんのこれまでの人生の話を聞いて『ああ、半澤さんの人生は平坦な道ではなかったんだな』と改めて思いました。将来、半澤さんのような、人の役に立てる仕事がしたいと思っています」、「私は、半澤さんが話していた『ライト』に興味を持ちました。家に帰って見てみると、私の家のリビングは蛍光灯でした。教えてくれてありがとうございます」と感想を話した。

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