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ソーセージづくりから「食」について考えよう!

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日本ハムによる出前授業

 「もうちょっとゆっくり肉を詰めたほうがいいんじゃない?」「あっ、ソーセージらしくなってきた!」

朝食の大切さを学ぶ

 千葉・旭市立富浦小学校5年生での授業の様子だ。この授業は、子どもたちに朝食の大切さと朝食で活躍する加工食品について知識を深めてもらうことを目的として、NPO法人企業教育研究会が企画し、日本ハム(株)の協力の下、行われた。今回はその様子を取材した。

加工食品って何だろう?

 授業の前半では、同社が講師となり、朝食の必要性と朝食に利用されることの多い加工食品について説明を行った。
 まず、子どもたちは「自分の家の朝ごはん」について1週間分の記録を持って授業に出席した。献立の中で加工食品とそうでないものについて分け、自分たちの身近なところで加工食品がどれだけ活躍しているのかを確認。その後、加工食品がどのようにつくられるのかについて、講師の話を交え学習した。

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ソーセージづくりを体験しよう!

 授業の後半では、加工食品の代表として、ソーセージづくりを体験。茨城県下館市にある下館工房でソーセージづくりを指導する講師から手順を学び、さらに保護者の協力を得て体験を行った。
 肉にスパイスを混ぜ、「スタッファー」と呼ばれる器具で羊腸に肉を詰めていく。講師が手本を見せると、子どもたちからは歓声が上がった。子どもたちも羊腸に詰めていくが、「あっ、途中で切れちゃった!」「詰めすぎて破裂しそう!」などの声も聞こえ、スタッフや保護者がフォローした。
 30分程度ですべての班の作業が終わり、各班ごとにボイル加熱する。さらにフライパンで焼かれたソーセージは、給食の時間に試食が行われた。
 初めてソーセージづくりを体験した子どもたちは「朝食でよく食べるけれど、こんなふうにできているなんて知らなかった」「自分でつくれたのでとっても楽しい!」と感想を話した。
 また、授業を実施した同校の林宏教諭は「理論だけでなく体験的に学ぶことができてよかった。これからの食育は、子どもたちに身近な加工食品を取り上げるということも必要」と感想を語った。

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