学校・保護者・企業を結ぶポータルサイト「学校ネット」

千代田区の環境問題について考えよう!

20060724_01

三菱地所による授業

 「私たちの班は、千代田区の高層ビルの全面緑化を考えました」「私たちは、千代田区での自転車の利用を進めるため、自転車を電車に乗せて運搬できる案を考えました」と環境問題を改善する提案を発表する生徒たち。

環境問題を授業に

 東京・千代田区立九段中等教育学校1年生での授業の様子だ。この授業は、同校の「総合的な学習の時間」の一環として、三菱地所(株)や法政大学、さらに千葉大学教育学部やNPOなどの協力の下、行われた。今回はその様子を取材した。

企業、行政、学生が講師として参加

 全7回の授業では、法政大学人間環境学部の学生が進行役を務め、ゴミ問題やヒートアイランドなど千代田区の環境問題について説明。その後、環境問題の改善に向けた三菱地所(株)の取り組みや市民の取り組みなどを紹介した。
 企業の取り組みでは、同社CSR推進部の浜谷英一氏、都市計画事業室の金城敦彦氏が講師となり、ビル内における省エネや景観を考えた都市開発などを紹介。また、同社の高層ビル「北の丸スクエア」における樹木の保存や中水道(水の循環)などについて説明を行った。
 さらに生徒は、「北の丸スクエア」の見学や、法政大学工学部建築学科の学生が中心となって作成した「まちづくりゲーム」などを体験し、環境を考えたまちづくりの難しさや楽しさを感じたようであった。

 授業の最後では、今までの体験を基に、生徒が千代田区の環境問題を改善する提案を発表。「電気の使い過ぎが問題なので、電気使用量を一定以下にした場合には、電気料金の割引を行う」や「企業の多い千代田区で、クールビスを促進するための新商品」などさまざまな案を発表した。
 生徒の提案に対して同社都市計画事業室の井上成氏は、「できるのかなぁと思うような思い切ったアイデアがとても重要。今までやられていないような提案は、私たちにとっても斬新だった。提案の内容に、海外の事例などを紹介した班があったが、具体的な事例を紹介すると、提案が深まると思う」と感想を述べた。

写真

地元の企業として教育に貢献を

 授業を受けた生徒は「北の丸スクエアを見学して、植物が多いことに驚いた。もっとたくさんの場所を見てみたい」「思った以上に千代田区の環境問題が多くて驚いた。今まで以上に環境について考えることができた」と感想を話した。
 また、講師を務めた浜谷氏は「今回は大学と連携することで、大学のノウハウを生かして授業をすることができた。我々が子どもの斬新な発想から学ぶことは非常に多い。千代田区の地元企業として、今後も次世代の育成に貢献していきたい」と感想を語った。
 今回、取り組みの全体コーディネートを行った法政大学地域研究センターの山田元紀氏は「これからの環境学習には、学校だけでなく、大学や企業が連携することが前提だと思う。環境学習の狙いは、知識の獲得だけでなくて、自ら行動できるようになること。いろいろな取り組みを知って、生徒が行動できるようになれば」と語った。

関連記事

ページ上部へ戻る