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積水化学工業創立60周年記念「全国小学生作文コンクール」
積水化学工業 創立60周年記念
全国小学生作文コンクール各賞が決定!
平成19年(2007年)11月19日付 本紙から
(左から)本審査会に臨むアグネス・チャンさん、大熊徹教授、金田一秀穂教授
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(左から)本審査会に臨むアグネス・チャンさん、
大熊徹教授、金田一秀穂教授
 「ぼくの、わたしの住みたいおうち」のタイトルの下、次世代を担う子どもたちの住まいに対する夢をつづった作文を広く全国から募集、小学校1年生から6年生まで、1567作品を集めた「全国小学生作文コンクール」(主催:積水化学工業住宅カンパニー、後援:環境省、日本教師教育学会、日本読書学会、日本学校教育学会、財団法人日本環境協会、日本教育新聞社)の審査会が11月9日(金)、東京都内にて開催され、大賞、審査員特別賞他各賞が決定した。

 本コンクールには、広く全国から低学年の部580作品、高学年の部987作品、合わせて1567作品の応募があった。2回の予備審査を経て開かれた本審査会には、審査員として、タレントのアグネス・チャンさん、東京学芸大学の大熊徹教授、杏林大学の金田一秀穂教授らが参加。熱心な討議の末、大賞2作品、審査員特別賞2作品、金賞6作品、銀賞12作品等の各賞を決定した。
 審査にあたったアグネス・チャンさんは、「低学年は、子どもらしい自由な発想の作品が多く、また描かれた光景がありありと浮かぶ作品もあり、楽しく鑑賞した。高学年の作品では、家を通じて子どもたちの家族や地域への思いやりが感じられた。」と語った。また、作文教育の専門家でもある大熊教授からは、「表現力もさることながら、内容が充実したハイレベルの作品が多かった。大人では思いつかない発想の中に、未来の住宅に関する『大人への宿題』を出された思いだ」と評価した。
 金田一教授からは、「低学年の作品には、生えている木に住むお話しや、ゼリーでできた家、掃除をしてくれる家等々、夢のある作品が多く、大人には思いもつかない作品が多かった。高学年の作品には自然との共存・新しい家より古い家に住みたいと考えている子どもたちがおり、知的・文学的にレベルの高い作品であった。」とのコメントがあった。
 主催者である積水化学工業住宅カンパニーの関口戦略部長は、「創立60周年を機に、『世界こどもエコサミット』の開催をはじめ、社会や自然環境に貢献するさまざまな事業活動を展開しているが、その事業の一環として、当社の環境経営の概念を子どもたちのことばを通して次代に残したいとの思いから本コンクールを企画した。」と開催の趣旨を述べた。
 また審査結果については、「たくさんお寄せいただいた作品には、家そのものばかりではなく、住み方・くらし方を描写した作品が多くみられ、子どもたちの発想の豊かさや広がりのある視点を強く感じた。本コンクールを通じて寄せられた子どもたちのメッセージを今後の家づくりに生かしたい。」と語った。

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全国小学生作文コンクール 受賞作品一覧
■大賞
 ○低学年の部
    「パズルみたいなおうちにすみたいな」  埼玉県熊谷市立熊谷西小学校2年 元木 颯香さん
 ○高学年の部
    「すてきなお客さん」  栃木県矢板市立片岡小学校5年 柳田 真司くん

■審査員特別賞
 ○低学年の部
    「ぼくのすみたいおうち」  沖縄県石垣市立平真小学校1年 下西 晃正くん
 ○高学年の部
    「おおじいちゃんとすごした家」  兵庫県西宮市立高木小学校4年 小田 将広くん

■金賞
 ○低学年の部
    「地球にやさしい木の形の家」  兵庫県姫路市立御国野小学校3年 兒嶋 禎江さん
    「わたしのりそうのいえ」  東京都練馬区立大泉東小学校2年 椎名 咲文さん
    「木のおうちに住みたいな」  三重県津市立養生小学校2年 服部 あいさん
 ○高学年の部
    「安心とはどんな形」  千葉県印西市内野小学校4年 成沢 希望さん
    「わたしの夢の家」  和歌山県有田市立初島小学校5年 土井 麻緒さん
    「環境にやさしい住みたい家」  茨城県五霞町立五霞東小学校6年 稲野 奈織さん

■銀賞
 ○低学年の部
    「空に近づくロケットのいえ」  埼玉県川越市立寺尾小学校2年 松戸 陽くん
    「ぼくの住みたい家」  香川県三豊市立財田上小学校3年 山下 峻介くん
    「音楽がいっぱいのおうち」  大阪教育大学付属池田小学校3年 上山 真由さん
    「おせわしてくれる家」  長野県安曇野市立穂高北小学校1年 小林 華鈴さん
    「ゆめのクリーナーハウス」  栃木県矢板市立片岡小学校3年 柳田 奈々さん
    「しぜんの中のエコハウス」  佐賀県佐賀市立本庄小学校2年 山口 みほさん
 ○高学年の部
    「私の住みたい家」  香川県三豊市立財田上小学校4年 石井 千枝里さん
    「みんながいっしょに住める楽しい家」  山形県山形市立南小学校6年 高山 早紀さん
    「ぼくの地球にやさしい家」  青森県青森市立大栄小学校5年 藤田 和樹くん
    「木の家、こんな家に住みたい」  山口県宇部市立西岐波小学校5年 津田 直秋くん
    「お父さんの理想のおうち」  神奈川県秦野市立渋沢小学校5年 山田 早紀さん
    「地球と共に生きる家」  北海道函館市立中島小学校6年 三浦 舞子さん

■学校賞
 ○低学年の部
    高知県高知市立高須小学校
 ○高学年の部
    大分県大分市立横瀬小学校

他佳作40点

※審査結果の詳細と受賞作品は11月26日頃ホームページ(http://www.sakubun816.jp)に掲載予定。

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大賞 小学校低学年の部  「パズルみたいなおうちにすみたいな」
埼玉県熊谷市立熊谷西小学校2年 元木 颯香

 わたしのクラスは、よく、せきがえをします。まどぎわは、外が見えてきもちいいし、ろうかがわは、すぐ外にあそびにいけて、うれしいし、まん中は、せん生にすぐにみつかってちょっといやです。だから、じ分のおうちもせきがえみたく、おへやのばしょがうごかせたらおもしろくて、べんりだなとおもいました。
 みんながお休みの日よう日は、二かいに、ごはんをたべるへやをうごかせたら、あかるくて、あたたかくて、きもちがよくてきっとごはんもおいしくなると思います。夏のあつい日は、日かげのすずしい一かいに、おへやをもっていけばクーラーはいりません。おつきさまやほしのきれいな夜に、おくじょうでおふろに入ったら、どんなに、きもちがいいかな。お父さんがおしごとでつかれているときは、ちかのくらくてしずかなところに、おとうさんのおへやを、うごかしてあげればたくさんねむれて元気になれます。おねえちゃんと、けんかしたときは、しばらく二人のおへやをはなしたり、なかなおりしたら、また二人のおへやをくっつけたり、一かいになったり、二かいになったりしたらいいのにな。
 こんなふうにおへやがパズルみたくうごかせたらおもしろいなとおもいます。こんなおうちがあったらいいな。

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大賞 小学校高学年の部  「すてきなお客さん」
栃木県矢板市立片岡小学校5年 柳田 真司

 ぼくの家は周りを山と川と田んぼに囲まれた農村地帯にあります。だから、鳥や虫や魚がたくさん住んでいます。
 一昨年までぼくの家は、築百年ほどの家でした。古くて、うす暗い家をぼくはいやだなあと少し思っていました。
 しかし、そんな家でも楽しいことはたくさんありました。
 夏になると、毎朝必ずオニヤンマがえんがわから入ってきて、茶の間でごはんを食べているぼくたちの頭上で、一瞬静止して裏庭に行くのです。それはまるでぼくたちに、
 「おはよう。今日もガンバロウ。」
とあいさつに来ているかのようでした。
 冬が近くなると木の窓のすきまから、家の中にテントウムシやカメムシが入ってきました。見つけてつかまえようとすると、くさいにおいを出し、ぼくたちにとってこれはめいわくなお客でした。
 こんな年もありました。春先、土間の入口を何度かツーッとツバメが行き来していると思ったら家の中に巣をつくりはじめました。ぼくたちは巣が落ちないよう巣の下に板をつけました。鳥たちは、朝の四時ごろ巣を出ていき、夕方巣にもどります。その時間には、土間を開けなくてはならないので、家族みんな早寝早起きの夏になりました。ある日ツバメたちがズラーッとのき先に並んでいるのをお母さんが見つけみんなを呼びました。巣立ちの時がきたようです。ぼくは、うれしいけれど少し涙も出てきました。飛んでいくツバメに向かってみんなで手をふりました。
 「またおいで。待ってるよ。」
 去年、家を建て替えることになった時、ぼくは自分の部屋ができるのですごく喜びました。でも、あのツバメたちがもどってきた時、巣が無くなっていたら大丈夫かなあと心配になりました。ぼくは、そのことをお父さんに相談しました。すると、お父さんは、
 「じゃあ、生き物にやさしい家を建てよう。真司はどんな家がいいと思う。」
と聞いてくれました。ぼくは答えました。
 「木で建てた天じょうの高い家がいいな。庭にも木をたくさん植えてさ。」
 そして、今年の春、家が完成しました。屋根の高い木造の家です。
 今、二階のお母さんの部屋の窓の外に毎晩九時ごろ決まって小さな緑のカエルが来ます。
 「今日も来たね。おやすみカエル君。」
 たまに、カエルが部屋に入ってきた時は大さわぎするお母さんですが、そのカエルを見つけるたび、なんだかとてもうれしそうに話しかけています。
 今年は、ツバメは来なかったけれどいつか来てくれるといいなと思います。
 虫や鳥といっしょに住める家。それがぼくの住みたい家です。

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