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環境・エネルギー学習の授業づくり
子どもが熱中した 環境・エネルギー授業
(04) 自分たちが使っている電気をつくってみよう
愛媛・新居浜市立神郷小学校  戸井 和彦教諭 (平成16年02月20日)

授業の概要

対象学年:小学校4年生
テーマ:体験を通し、電気をつくる大変さに気付かせる
教科名:総合的な学習の時間
授業計画:全13時間
第1次(3時間) 電気をつくってみよう
第2次(2時間) 水力発電の仕組みを知ろう
第3次(5時間) 水力発電所の見学
第4次(3時間) 見学のまとめ
ねらい:
電気をつくる身近な実験や水力発電の仕組みの学習、水力発電所の見学を通して、大量の電気をつくることは大変なことであることを理解させる。
準備:
果物電池、電気をつくる実験道具、ルームランナー、水力発電所の模型など

愛媛・新居浜市立神郷小学校  戸井 和彦教諭
愛媛
新居浜市立神郷小学校
戸井 和彦教諭
電気は子どもたちの身近にあるもの

子どもたちは、「電気」は「あって当たり前」と思っている。こういった子どもたちに間接的な資料だけに頼ったエネルギー学習では、他人事に終わってしまう。
そこで、体験活動を核にして、学習を組み立ててみた。第1次は自分で電気をつくる活動である。

1時間目に豆電球と導線を与えて、自分で電気をつくって豆電球をつけさせた。まず、できない。子どもたちはいろいろ工夫したが、乾電池がないと不可能であった。
2時間目は、レモンを使って電池をつくってみた。銅版と亜鉛版で作った電極を、切ったレモンに差し込む。これを電子メロディにつなぐ。
すると、音が鳴った。小さいけれど、電気をつくることができたのである。子どもたちは感動した。
その後、家から持って来させた、いろいろな果物や野菜などを使って電子メロディを鳴らさせてみた。種類によって音が異なっている。子どもたちは自分で電気をつくる活動に熱中した。

いろいろな果物や野菜で電気をつくる授業の様子
いろいろな果物や野菜で
電気をつくる授業の様子

電気をつくることが大変なことを知る

たっぷりと活動させたあと、たずねた。
「レモン電池で扇風機を回すことができると思いますか。」
全員が手を挙げた。続けてたずねた。
「レモンが何個くらいあったら、扇風機を回せると思いますか。」
はじめ、5個とか、10個くらいと答えた子が大部分であった。次のような話をする。
「コンセントには100Vの電気が来ています。みんなのつくったレモン電池には0.7Vしか電気が来ていません。扇風機を回すには、500Wの電気が必要です。5百万個のレモンが必要です。レモン1個100円とすると、5億円かかるのです。」
こう話すと、子どもたちはびっくりしていた。
さらに、3時間目は電力会社から借りたルームランナーを使って電気をつくらせてみた。25型テレビを1時間見るためには、ルームランナーで10時間走り続けないといけない。
子どもたちは、こういった体験活動を通して、電気をつくるのはすごく大変なことだと意識した。また、家庭の大きな電気、市内の全ての家に来ている、とてつもなく大きな電気はどのようにしてつくられているのか、疑問に思った。発電所でつくられていることは知っているが、具体的にどのようにしてつくられているのか知りたいと思うようになった。

発電所に出かけ、電気を作る仕組みを学ぶ

発電所の中でいちばんその仕組みが理解しやすいのは水力発電所である。水車を使った簡単な模型で、電気がつくられる仕組みを学習したあと、実際に水力発電所の見学に出かけた。
水を高いところから落として、大きなタービンを回している様子を見て、驚いていた。自分たちがいつも使っている電気はこのようにしてつくられているのだと実感することができた。さらに、その電気がどのようにして自分たちの所へ届くかも理解できた。

最後に見学のまとめ新聞をつくり、ほかの発電方法について調べた。
実験や見学などの体験活動を中心に学習を進めると、理解しやすく、関心を高めることができた。

エネルギー教育全国協議会
※この授業実践はエネルギー教育全国協議会主催のエネルギー教育シンポジウムで発表されたものです。シンポジウムの詳細は同協議会HPをご覧ください。
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