電力会社の出前教室活用
鳥取県立米子南高校(谷野史郎校長、生徒数580人)の生活文化科。本年3月、環境文化コースと調理コースの2年生(当時)40人を対象とした授業「生活環境」で電力会社による出前講座が行われた。 「本校は平成15年度に『鳥取県版ISO14001』ともいえる『鳥取県版環境管理システム』を取得するなど、エネルギー・環境教育には特に力を入れてきました。今回はそのまとめとして、普段できない実験などを専門家にしてもらい、理解を深めようという狙いです」と環境部主任の清水裕子教諭。八田定夫教頭も「(授業を行った)中国電力は教員研修でも協力いただいており、今回もお願いしました」という。
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手回し発電機で発電を体験する生徒たち。 中央の電球に光を灯すだけでも、 力を合わせての作業が必要だ。
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指導するのは、中国電力(株)鳥取支社の西谷正敏専任係長(広報担当)と米子営業所の恩田清美さん。(1)エネルギーと地球環境(2)手回し発電機で発電の力を学ぶ(3)水力・火力・原子力発電の仕組み(4)地球温暖化模型で温暖化を学ぶ、といったプログラムを実験を交え解説していく。
手回しで「発電」を実感する
「手回し発電機で発電の力を学ぶ」の実験では、一グループ(5〜6人)に3台の手回し発電機を準備。60ワットの電球を灯してもらう。「発電機1台では無理かもしれないよ」との講師の言葉に、負けずと全力で回す男子生徒。しかし結果はわずかにボーッと光るだけ。「では発電機を3台つないでみて下さい」。講師の指示に従って女子生徒たちも果敢にチャレンジするものの「全然明るくならないわ」。「明るくならないグループは発電機を並列でつないでいませんか?このように直列でつながないと明るくなりませんよ」。小・中学校で習った理科を思い出してあらためてチャレンジ。「ワアーッ明るい」と感激する生徒たち。「たった60ワットの電球を灯すのにこんなに力が必要なのです」という講師の言葉に、生徒たちは発電の大変さと大切さを実感。その後、水力・火力・原子力発電の仕組みについて実験を交えて説明していくと、直前に発電の大変さを実感しただけに真剣な目差しで耳を傾ける。
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地球の温暖化上昇を模型で観察
地球の温度上昇を模型で観察 最後は地球温暖化の実験だ。密閉された透明容器に地球儀を入れた模型が2個並ぶ。一方の容器のみに二酸化炭素を注入して電灯で温めると、二酸化炭素を入れた容器と入れない容器の内部の温度に差が出てくる。「最初は23.6℃だったものが時間経過とともに、二酸化炭素を注入した方は29.3℃、注入しない方は28.6℃。明らかに差があります。これが地球レベルで起こるのが地球温暖化です」と講師が解説。生徒たちは改めて地球温暖化問題の重要性に驚いていた。
「発電や地球温暖化の実験は、優れた実験器具と知識を豊富に持った専門家ならでは」と八田教頭、清水教諭も評価。エネルギー・環境教育における専門家の協力の有効性をあらためて実感していた。
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二酸化炭素により地球の温度が上がる 様子を観察できる実験装置を用い、 地球温暖化を解説する 中国電力の西谷専任係長。
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■中国電力HP:http://www.energia.co.jp/
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