シンポジウム開催にあたって
フリーターやニートの増加が社会問題となる中、キャリア教育の推進が重要な課題として注目されています。私たちは、キャリア教育という言葉から、「さまざまな職業について学ばせること」や「自分が何をしたいのかを考えさせること」を想像しがちです。しかし、こうしたことだけで目的が達せられるほど、キャリア教育は簡単なものではないはずです。たとえば、中学校などで職業体験が多く行われるようになっていますが、地域の中で体験できる職業の種類は限定されますし、詳しい仕事内容を数日間で理解することは困難でしょう。また、自分が何をしたいか考えられない子どもが多くいます。
キャリア教育の進め方
私たちは、キャリア教育を戦略的に進める必要があります。たとえば、次のことを検討する必要があるでしょう。
第1に、子どもたちが「利他的な夢」を描けるようにすることです。単に「やりたいこと」では将来の夢を描きにくい子どもが多いでしょうし、やりたいことをやろうとするだけの「利己的な夢」はくじけやすいものです。世のため人のために役に立とうとする「利他的な夢」を描かせることが必要です。
第2に、仕事の現場でいきいきと働いている人の姿を、日常の各教科や総合の授業の中で見せていくことが必要です。特に、企業でがんばっている人は皆、「利他的」な態度で働いています。そうした人の姿を数多く見せていくことが重要です。
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昨年のシンポジウムの事例発表の様子。 多くの教育関係者、NPO・企業関係者ら が参加した

昨年のシンポジウムのパネルディスカッション の様子。様々な立場の方が発表した
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