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インタビュー
「使える」IT環境づくりのポイント
教員1人1台PCの先進事例から

品川区立上神明小学校校長 天野和雄氏に聞く
第5回 2006年7月10日付 本紙「IT特集」から
ノートPCを起動することは、天野校長をはじめ教員の日課になっている
写真 :
品川区立 上神明小学校校長
天野和雄 氏
東京都品川区では昨年10月、区内の全小中学校の教職員にノートPCを配布している。
区立上神明小学校の天野和雄校長は、区のIT整備に関する検討会の委員として学校現場と行政サイドの橋渡し役を務めてきた。今回の整備については、「現場のニーズに耳を傾けスペックやソフトを充実させるなど、使えるものを整備してくれた」と評価する。

区では教員用PCの整備に合わせ、情報共有やコミュニケーションの基盤となるグループウェアも導入。すでに稼動している事務系イントラネットと組み合わせることで校務の効率化を図るとともに、すべての教員が日常的に「使う場面」をつくり出すねらいもある。
上神明小でも、学校のスケジュールや教員間の諸連絡、区教委からの通知などの情報共有に活用。発信した情報がきちんと閲覧されているかチェックする機能もあるので連絡漏れもないという。
「日常の情報共有はグループウェアでできるので、朝会を週2回に減らしました。先生方は出勤時に自分のパソコンで情報をチェックしたあと、子どもたちの朝学習の支援に回っています」
ほかにも、会議資料の電子化や週案管理にもネットワークを活用していると天野校長。「校内だけでなく学校外の先生方との意見交換にも活用できそう。イントラ上での授業研究など、新たな利用法も模索していきたい」と話す。

一方、授業での活用にも1人1台のメリットが現れつつある。まず一斉指導では、教材の作成から提示までを自分用のPC1台でスムーズにできるようになったことが大きい。今後は、教員用PCと既存の教育活動用ネットワークをリンクさせ、グループ学習で子ども自身が使える環境をつくるなど、「PCを日常的に教室で活用できるスタイルで実践していこうと考えている」という。
校務全般のIT化により、個人情報の保護を始めとする情報セキュリティ対策の充実が求められることを受け、区教委でも教員用PCとネットワークの利用に関するガイドラインを作成、通知している。校内ネットワークからのデータの持ち出しは原則禁止だが、必要な場合に備え、ファイル暗号化機能の付いたUSBキーを全教職員に配布するなど、学校現場の実情にも配慮した内容だ。
「より日常的にオープンに使う機会が増えるほどセキュリティは甘くなるもの。情報の安全を守るためには、実際にネットワークを活用するなかで一人ひとりが意識を高めていく必要があります」
1人1台PCの本格的な活用はまだこれからと話す天野校長は、「創意工夫でもっと便利な使い方ができるはず。各校がアイディアを出し合いながら有効な活用法を広げていきたい」としている。(完)
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