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正確な健康状態の把握をして旅行へ
ツアーナースに聞く健康管理
メディカルアソシアの安藤加奈子氏に聞く |
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| 第4回 2006年6月26日付 本紙「教育旅行特集」から |
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海外では国内以上に思いがけない疾病への注意が必要だ。さまざまな旅行に看護師が同行する「ツアーナース付添サービス」を展開している(株)メディカルアソシアの安藤可奈子氏に、海外教育旅行を安全で楽しい思い出にするための健康管理について話を伺った。
海外教育旅行の場合、移動手段は航空機を利用しますが、機内での健康面のトラブルで多いのは、気圧の変化からくる耳鼻科や呼吸器系の問題やロングフライト血栓症などです。特に近年増えているのは過呼吸です。その他持病で薬を服用されている生徒がいる場合、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
たとえば、離陸前の段階でパニックを起こし、飛行機から降りたいと泣き叫ぶ生徒に出会いました。その場は落ち着かせましたが、後から先生に聞くと、抗精神薬を服用中の生徒だったと発覚。個人情報保護法の問題で、先生がツアーナースにどの程度まで情報を発信していいか分からず、結局治療内容をオープンにしていなかったのです。
オーストラリアへの旅行に付き添った時には、出発前に微熱がある生徒がいました。しかし、せっかく集合場所まで来たのだから行かせてあげたいという親心からか、情報が伝わって来ませんでした。現地に着いて翌日の朝、「熱があるのですが」とはじめて告げられ、熱を測ると38度あり、聴診器で胸の音を聞くと雑音がする。すぐに医者へ行き診察を受けた結果は「急性肺炎」。現地のドクターと帰国予定のフライトに搭乗するための治療計画を相談し対応を決めました。結局その生徒はホテルとクリニックの往復で6日間の旅行日程を終えることになりました。事前に微熱の症状を教えていただけていれば、0.8気圧、湿度13パーセント程度という機内環境を考慮し症状悪化を最小限に防ぐ対処や、成田空港にも診療所があるので、そこで薬を準備することができたと思われます。
事前の健康状態の正確な把握が本当に大切という例です。また、抗精神薬やぜんそく、てんかんの薬は持ちこみ制限がある国が多いです。そうした一見、基本的と思える健康情報も、安全な旅行を実現するためには大変重要なのです。
私どもは宿泊先から近い病院や、その国によって持ち込める薬などの情報を把握するよう努めています。生徒の病気、内服している薬やアレルギーなどが分かれば、事前に予測を立てられ、万が一何かあっても慌てずに対処できます。ですから、生徒の健康状態は正確に教えてほしいのです。私たち看護師は、免許を取得したときから守秘義務は絶対です。ですから些細なことでも事前にお知らせ頂くことが、未然に防ぐポイントです。
それと、海外における注意点としては気候の変化と時差による健康へ及ぼす影響も考慮しなければなりません。特に「水分補給」も先生方にご注意いただきたいです。海外では水分補給できる場面が限定されます。自由行動の時間に「水分が摂取できるものを買ってくるように」とインフォメーションするだけで随分違います。
最後にツアーナース責任者の土井隆司氏より海外修学旅行を計画している学校にお願いです。
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予防接種歴も含めた健康管理シートをご用意していただくこと |
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傷害保険の加入の徹底(未加入者は受診の際に現金が必要。保険が利かないので高額になり、過去には病院まで同行したものの薬を買えず苦しんだ事例もありました) |
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海外では、未成年者が病院で診察・検査・処置を受ける際には、必ず保護者の同意書が必要。 |
この3点は旅行の前に必ず確認をお願いしたいことですね。(完)
■問い合わせ
(株)メディカルアソシア
TEL : 03-5223-1357
FAX : 03-5223-1355
http://MedicalAssocia.jp/
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