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「学力」につながるIT活用のポイントを探る
〜長野市立篠ノ井東小学校〜 |
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2007年1月15日付 本紙「企画特集」から |
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写真 :
詩の多様な読みに電子情報ボードを活用する
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教師の思いを実現するツールに
■ITで音読の時間を確保
長野市立篠ノ井東小学校(阿部惣一校長)は、今年度の市教委コンピュータ活用研究指定校として、「効果的にICTの活用を工夫し、確かな学力をつけるための授業のあり方」をテーマに実践研究を進めている。昨年11月30日の中間発表会では、全学年で公開授業が行われた。
同校では、日常の授業でITを効果的に生かすためには、ITの使い方や活用場面を見きわめた授業設計が重要と判断。教師の考えやアイディアを授業に反映させやすい電子情報ボードの活用に重点を置き研究に取り組んでいる。
当日の公開授業でも、市教委による整備や学校の独自購入などで整備した電子情報ボード(日本スマートテクノロジーズ)の活用の様子を見ることができた。
研究主任の松橋淳教諭が指導した6年生国語科「雨ニモマケズ」の学習では、電子情報ボードを教材提示に利用することで授業を効率化し、音読の時間を多く取る工夫が見られた。
まず導入では、題材の詩をボードに提示しながら、一斉読みや追い読み、交替読みなど変化をつけて繰り返し音読した。
続いて、読解のカギとして「ニモ」という言葉に着目させ、全文で何カ所使われているか数えさせたり、「ニモ」を「ニハ」に変えた詩をボードに提示し、言葉の調子がどのように変化するか考えさせたりした。
「ニモ」を使うことで、「いろいろなことに負けたくないという思いが強調される」という意見を引き出した教諭は、「ほかにもどんなことに負けたくないのだろうか」と問いかけ、各自の考えをノートと黒板に書かせた。子どもたちは、「自分」「欲」「自然」「病気」など自分なりの解釈で詩の主題に迫っていった。
■ゲーム感覚で音感を養う
さらに後半では、詩の言葉を反対の意味に置き換える活動を行った。ここでも、元の詩と、ボードに提示した「雨ニモマケル」の詩を繰り返し音読し、表現の工夫や作者の思いを考えさせた。
授業のまとめでは、詩から読み取れる宮沢賢治の願いを、「人間は○○が大事だ」の一文で書かせ、「助け合うこと」「笑顔」「やさしさ」など各自の考えを声に出して発表させた。
音楽専科の眞淵広美教諭が指導した3年生「ふしのとくちょうをかんじとろう」の授業では、教材ソフトや楽譜の提示に電子情報ボードを活用していた。
授業の導入では、CDで再生された音階を聴き、画面上の鍵盤をタッチして答える教材ソフトを使い、ゲーム感覚で楽しみながら音感を養う活動を行った。
その後のリコーダーの練習では、課題曲の楽譜を電子情報ボードに提示。教諭は子どもたちの演奏を聴きながら、「ここは3拍伸ばして」「ここで息継ぎしよう」など演奏上のポイントを画面に書き込んで注意を促していた。
ここまでの実践研究を通じて、「教師が伝えたいことを効率良く、わかりやすく提示する」「ゲーム的な活動で知識理解を深め、技術を身につけさせる」という2つのタイプの電子情報ボードの活用スタイルが見えてきたと松橋教諭は言う。今後も、具体的な事例を分析し、それぞれの利点と課題を見きわめながら、確かな学力の育成につながるIT活用のあり方を探っていきたいとしている。(完) |
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