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導入事例紹介
発達段階に応じたIT活用能力を育成
東京・港区立神応小学校
「視聴覚教育総合全国大会」での発表から
画像 :
一人一台のデジタルカメラで撮影する子どもたち
「1人1台デジカメ」が興味関心を刺激

■観察の成果を伝え合う

平成18年度の「視聴覚教育総合全国大会」が昨年11月、東京都内で開かれ、港区立神応小学校(井上文敏校長)でも、ITを活用した各教科の授業が公開された。
同校では、低学年は身近なデジタル機器の活用、中学年は地上デジタル放送の活用、高学年では情報モラル指導の充実を軸に、授業目標に合わせてさまざまなデジタル機器やコンテンツを選択し、効果的な学習活動を構成することを目指している。
2年生生活科「校庭で探して」の学習では、4時間計画の導入として、身近な植物をデジタルカメラで撮影し、プラズマディスプレイで発表する活動を行った。
指導した高木和子教諭は授業の冒頭、公園での校外学習時に撮影した植物の写真をディスプレイで提示。「オシロイバナの種を取って遊んだ」という発言を受け、「校庭にも種のなる花はあるかな」と問いかけ子どもたちに予想させた。
次に、「実際に観察して、見つけた種や実を写真に撮ってみんなに紹介しよう」との提案に大喜びの子どもたちに、1人1台ずつデジカメを手渡した。
学習活動でデジカメを使うのは今回が初めてということもあり、カメラを貸与したメーカースタッフの協力も得ながら、電源の入れ方や撮影と確認の仕方といった基本操作をじっくり説明した。
校庭へ出た子どもたちはさっそく、コスモスやホウセンカの鉢の周りで撮影を開始。撮った写真をその場で見せ合ったり、ズームやアングルを変えてひとつの植物を繰り返し撮影したり、すべり台の上から木の枝の実を撮影したりするなど、各自楽しみながら観察活動を行った。
その後、撮影した写真をディスプレイに表示して発表。「みんなでいろいろな植物を探して、『秋さがし』の図鑑をつくろう」という教諭の投げかけに、子どもたちも今後の活動への興味を高めた様子だった。

■理解深めるリアルな教材

佐野正教諭が指導した6年生総合的な学習では、匿名性や非対面性といった携帯電話やインターネットでのコミュニケーションの特性を理解し、安全に活用するための方法を話し合った。
教諭はまず、ワンクリック詐欺サイトや携帯電話の不正請求サイトを模した自作コンテンツを提示し、「高額な料金を請求され、実際に支払ってしまうケースが増えている」と説明。「好奇心に負ける」「書いてあることを信用してしまう」など、子どもたちの声を取り上げて「被害者」の心理を想像させる一方、自分の身を守るために必要なことや、「危険だと思ったら大人に相談する」といった具体的な対処法も伝えた。
次に「掲示板となりすまし」をテーマにしたデジタル教材を試聴し、掲示板を介したコミュニケーションの注意点をグループで話し合い、発表させた。
ここでは教諭自身も議論に加わり、将棋の得意な子には「有名棋士から対戦の誘いがあったらどうする」と声をかけるなど、この問題を身近なものとして捉えさせ、今後の授業で予定している「文字だけのコミュニケーションの特性」も考えさせるよう工夫していた。

インターネットの影について指導する佐野正教諭
インターネットの影について指導する佐野正教諭
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