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「授業直結」の手軽さがIT活用の糸口に
国語教科書準拠型コンテンツを導入
〜岡山県倉敷市〜 |
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2006年5月22日付 本紙「IT特集」から |
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写真 :
自分の考えを発表する場面でも教科書準拠型コンテンツが活躍
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■ITの良さ実感する場を
情報教育への先進的な取り組みで知られる岡山県倉敷市では、授業でのIT活用を推進するため、教育用イントラネット「倉敷教育ネット」(http://www.kurashiki-oky.ed.jp/)を基幹とするハード面の整備に加えソフト面の充実も図っている。
倉敷情報学習センターの永瀬芳弘館長は取り組みの柱として、「グループウェアの活用、CAIシステムの導入、デジタルコンテンツの充実」の3点を挙げる。
デジタルコンテンツについてはこれまで、マルチメディア百科事典の導入、VODコンテンツの整備、自作教材共有システムの構築などを進めてきた。一方で、「授業に直結するコンテンツをさらに拡充する」ため、昨年度末、小学校国語科の教科書準拠型デジタルコンテンツ(1年生分)をネットワークの利便性を生かし全校で活用できるように、センター運用版として導入した。
「以前から関心を持っていたコンテンツの1つ。教科書をベースにした授業ではすぐに活用でき、子どもの集中力を高め、理解を助けることができる工夫も優れています」
永瀬館長は、こうしたコンテンツの充実は市がこれまで整備してきたIT基盤の価値を高めることにもつながるとし、「子どものためにITを効果的に使う手段としても、その学習効果を先生方に実感してもらう手立てとしても有効。現場での活用状況を見ながら、他学年分の導入も検討していきたい」と話している。
市立連島東小学校(高橋清志校長・児童625人)では、昨年度末の市の整備に先立ち、この教科書準拠型コンテンツを全学年に導入した。
高橋校長自身、「子どもを引きつける力が圧倒的」とこのコンテンツを評価。「前任校でも導入していましたが、本校でも先生方から使いたいという声が上がったので、平成17年度に独自購入しました」と話す。
■授業準備がスムーズに
今回は鷲見京子教諭の指導する5年生国語科の授業での活用の様子を見ることができた。説明文を題材に、文章の構成を捉え要旨を読み取る力をつける単元で、教科書準拠型コンテンツと電子情報ボードを組み合わせて使った。
教諭は授業の冒頭、情報ボードに教科書本文を示し、全員で音読、黙読させたあと、題材文を10の形式段落に分ける作業を行った。
次に、「全体を内容のまとまりに分けてみよう」と投げかけ、形式段落を4つの大段落に分ける活動へ。まずワークシートに各自の考えを書き込ませてから、デジタルコンテンツの該当部分を提示した。
ここでは子ども自身が情報ボードを操作し、短冊状になった10の形式段落をドラッグして4つに分類しながら自分の意見を発表。友達の考え方を参考に分類を修正し、ワークシートを書き直す様子も見られた。
「他の単元でも指導ツールとして日常的に利用していますし、子ども自身がコンテンツを使って新出漢字を学習することも多いですね」と鷲見教諭。教科書準拠型コンテンツの利点については、「授業準備がスムーズになるうえ、情報ボードと組み合わせることで、教師主導型の指導だけでなく、子どもが参加する場面も手軽につくれます」と話す。
一方、授業づくりにおいては、デジタルコンテンツを使う場合でも、「自分の考えを持つ」「真剣に書く」といった学習活動は必ず盛り込んでいるという教諭。「今回は各自の意見を発表する場としてコンテンツを活用してみました。『教科書準拠』の安心感があるからこそ、教材研究を通じて、使う場面や意図を明確にしておくことが大切なのでは」と提言する。
こうした授業でのデジタルコンテンツ活用は、同校が取り組む放送教育の実践研究の一部でもある。高橋校長は、来年11月に同校で開催される「中国地方放送教育研究大会」での成果発表へ向け、「通信と放送の融合を踏まえた新しい時代の放送教育のあり方を探っていきたい」と話している。(完) |
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