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導入事例紹介
全員参加の「英検まつり」で学力向上へ
〜東京・佼成学園女子中学・高等学校〜
2006年4月3日付 本紙「英語特集」から
写真 : 二週間前から全校で英検対策
英語学習を継続的に行うためには、一定の目標設定を置くことは欠かせない。生徒のモチベーションを上げるために教員側はどのような工夫が必要だろうか。また、教員自身の英語力、英語教授力のスキルを上げるために、効率的な学習法はどんなものが考えられるだろうか。

■「使える英語」習得への模索

東京・世田谷区の佼成学園女子中学・高等学校(山本喜平太校長・生徒五百名)では以前から、「英語の佼成」をスローガンに中高一貫カリキュラムの下で英語教育に力を入れてきた。
ネイティブの教員が、英語科だけでなく他教科の授業も英語で指導する「イマージョン・プログラム」を中学校でいち早く採用。全授業数の三分の一以上で英語に関わる環境をつくることにより「使える英語」の習得を図るとともに、高校には留学コースも設置し幅広い進路希望に対応する。
「『使える英語』を身につけるプログラムの一方で、大学受験を視野に入れた学力向上も大きなテーマ。両者をつなぐ手段を以前から模索していました」と井上まゆみ教頭は言う。

■「英検」をクラスで競う全校行事に

同校が着目したのは英検(実用英語技能検定)。平成十六年度から年三回の試験のうち二回を原則全員参加とし、「英検まつり」と題した事前学習を、中高の全クラス、全教員が参加する学校行事として取り組むことにした。
受験二週間ほど前から朝学習の時間を設け、受験する級別に単語や熟語の学習や小テストで力をつけていく。英語科教員による指導や、ネイティブ教員との二次試験(面接)の練習など、放課後にも学習時間をつくっているという。
実施を担当する松村泰敬教務部長は、「小テストの結果を掲示しクラスで競い合うなど全校で盛り上がる雰囲気をつくっています。一人だけでなくみんなでがんばるという気持ちを持たせることが学習成果につながっているようです」と話す。
平成十六年六月から計三回実施し、行事としても定着してきた。今年度も九割前後の生徒が参加し、二級取得者が四十名を超えるなど予想以上の結果が出ている。
「一人ひとりが学習目標を設定し、学校全体の取り組みのなかで努力していくことに活動の意味がある。その点、英検の『級』というシステムは目標としてわかりやすく、テスト内容も、聞く・話す・読む・書くの四技能のバランスが良いと思います」と松村部長。
実施前には生徒や保護者に活動の趣旨を説明したほか、大学の単位認定や入試優遇措置など英検取得のメリットも紹介。「わかりやすさ」は保護者の理解を得るうえでも有効だったという。
中間・期末試験に向けた学習と組み合わせることで、「一年間を通じた学習のリズムをつくることにも役立っている」という「英検まつり」。今後の取り組みについて松村部長は、「級別に用意しているオリジナル教材の改良や学年団での活動の充実など、二年間の成果と課題を反映させていきたい」と話している。
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